7.フォルダとメッセージ
Musashiでは、メールをフォルダで管理します。フォルダは自由に作成できますので、メールの内容ごとにフォルダを分けて管理することができます。また、フォルダの中にフォルダを作成することができます。
Musashiでは、3階層までフォルダを作成することができます。フォルダの中にフォルダとメールを混在することはできません。したがった、サブフォルダが存在するフォルダにメールを保存することはできませんし、メールが存在するフォルダ内にフォルダを作成することはできません。
初期状態でMusashiには、以下の3つのフォルダが存在しています。これらのフォルダは削除することができません。
- 受信メール
受信したメールが保存されます。
- 作成/送信控
送信したメールや書きかけのメールが保存されます。
- ゴミ箱
いらなくなったメールを保存します。メールをゴミ箱に入れても実際には削除されずにゴミ箱を空にすると削除されません。
これらの標準フォルダは、他のフォルダの中に移動することもフォルダ内にサブフォルダを作成することもできません。常に一番上の階層に置かれます。
7-1.フォルダビューワとメッセージビューワ
Musashiでは、フォルダを管理するウィンドウをフォルダビューワ、メールを管理するウィンドウをメッセージビューワと呼びます。また、特に一番上の階層のフォルダを管理するフォルダビューワをルートウィンドウと呼びます。したがって、サブフォルダを持つフォルダはフォルダビューワを持っており、メールが入っているフォルダは、メッセージビューワを持っていることになります。
フォルダビューワやメッセージビューワなどのウィンドウは、全てそのウィンドウ上での操作を行うためのボタンが並んだパネルと呼ばれる部分を持っています。パネルのアイコンの上にマウスを移動させるとボタンが立体表示され、すぐ下に実行されるコマンドが表示されます。パネルからコマンドを実行するには、このボタンをクリックします。その時点で使用できないコマンドは、薄い色でアイコンが表示されます。
また、表示メニューから各ウィンドウのパネルの表示方法を以下の3通りから選択できます。
- ボタンとメッセージを表示する
- ボタンのみを表示する
- パネルを表示しない
7-2.フォルダの管理
フォルダビューワでは、各フォルダがアイコンで表示されています。フォルダビューワ上でフォルダを選択するには、フォルダのアイコンをクリックします。シフトキーとの組み合わせによる拡張選択やマウスドラッグによる領域選択も可能です。また、矢印キーで選択フォルダを変更することもできます。
フォルダビューワは、表示メニューの操作によって、フォルダの表示方法を「大アイコン」「小アイコン」「リスト」の3種類から選択することができます。この中で「リスト」表示では、フォルダは、縦一列に清冽されますが、それ以外の表示方法では、フォルダを縦横自由に配置できます。また、「リスト」の場合、一つのフォルダビューワで下位の階層のフォルダも一緒に表示することができます。
【フォルダの作成】
フォルダを新しく作成するには、フォルダビューワの新規フォルダ...ボタンをクリックするか、操作メニューの新規フォルダ...を選択します。
【フォルダ名の変更】
フォルダの名前を変更するには、フォルダを選択してフォルダビューワのフォルダ名変更...ボタンをクリックするか、操作メニューのフォルダ名変更...を選択します。
【フォルダの削除】
フォルダを削除するには、フォルダを選択してフォルダビューワのフォルダ削除...ボタンをクリックするか、操作メニューのフォルダ削除...を選択します。このとき、削除の対象となるフォルダにサブフォルダがあれば、サブフォルダも全て削除され、メールが存在している場合は、全てゴミ箱に移動されます。
【フォルダアイコンの変更】
操作メニューからフォルダアイコン変更...を選択し、表示されたダイアログからアイコンを選択します。
【フォルダの移動】
フォルダビューワ上でフォルダをドラッグすれば、フォルダの位置を変更することができます。また、他のフォルダにドロップするか、他のフォルダビューワにドロップすることでフォルダの階層を変更することができます。
【フォルダを開く】
フォルダビューワ上でフォルダをダブルクリックするか、または、フォルダが選択されている状態で操作メニューのフォルダを開くを選択するとフォルダが開きます(リターンキーやエンターキーを押しても開きます)。このとき、フォルダ内にサブフォルダがあれば、フォルダビューワが、メールがあればメッセージビューワが開きます。どちらも存在しなければ、どちらのウィンドウを開くかを選択するダイアログが表示されます。
7-3.メールの管理
メッセージビューワでは、メールに関するさまざまな操作を行うことができます。ここでは、メールの管理に関する機能を中心に説明します。
メッセージビューワは、メールを一覧表示するリスト部分とメール内容を表示する部分に分かれています。リストからメールをクリックするとメールが選択されます。シフトキーやコマンドキーとの組み合わせによる拡張選択やマウスドラッグによる領域選択も可能です。また、矢印キーで選択メールを変更することができます。
【メールの閲覧】
リストから閲覧したいメールを選択します。このとき、リストで複数のメールを選択するとメールの内容は何も表示されません。また、表示メニューのコマンドを使用してメールのヘッダを一部だけ表示したり、リスト部分を隠したりすることができます。メッセージビューワのエディタのスクロールバーの上にある2つのボタンでも同様に表示方法を変更することができます。
メールの内容が表示されている状態でスペースキーを押すとメールの内容が前方にページスクロールします。メールの内容の終わりに達したら次のメールを選択して内容を表示します。デリートキーを押すと逆方向にスクロールします。
また、コントロールキーを押しながら‘1’から‘9’のいずれかのキーを押し続けるとエディタをゆっくりと前方にスクロールさせます。スクロールの速度は、‘1’が一番遅く、‘9’が一番速くなります。シフトキーを押しながら同様のキー操作を行うと逆にスクロールします。
InternetConfigがインストールされている場合には、クリッカブルURLが使えます。メール文中でURLの書かれた部分をコマンドキーを押しながらクリックしてください。自動的にInternetConfigで設定されているアプリケーションが起動されます。
【メールの移動】
メールを別のフォルダに移動するには、リストからでメールを選択し、操作メニューの移動を選択します。移動先のフォルダを選択するダイアログが表示されますので、そこから移動先のフォルダを選択してください。また、パネルの移動ボタンを押すとフォルダを選択するポップアップメニューが表示されますので、そこから移動先のフォルダを選択します。さらに、メールをドラッグして、フォルダビューワ上のフォルダにドロップすることによってもメールを移動することができます。
【メールのソート】
リスト部分の上にある「名前」「日付」「表題」と書かれたボタンをクリックするとメールをその項目でソートします。リストのスクロールバーの上にあるボタンでソートの昇順、降順の切り換えることができます。また、現在ソートされている項目のボタンをもう一度クリックするとソートされていない状態になります。
【メールのハイライト】
メールのハイライト機能を使用してメールの内容や送信者を色で分類することができます。メールにハイライトを設定するには、リストからメールを選択し、操作メニューのハイライトでハイライトの種類を選択します。
7-4.添付書類
メールに添付書類がある場合、メール閲覧時にエディタ部分に添付書類がアイコンで表示されます。その添付書類のアイコンをダブルクリックすると添付書類を開くことができます。添付書類が展開されていない場合は、展開後に開きます。
Musashiでは、HTMLメールは全て添付書類として扱われます。したがって、HTMLの添付書類をダブルクリックすると、Musashiが自動的にWWWブラウザを起動して内容を表示します。
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